日本放射線腫瘍学会

日本放射線腫瘍学会 小線源治療部会第20回学術大会開催にあたって

 記念すべき日本放射線腫瘍学会・小線源治療部会第20回学術大会を,筑波大学において主催させていただくこととなり,大変光栄に存じます.
 放射線治療の技術革新は衰えるところを知らず,多くの施設に高精度放射線照射技術が導入されております. 定位放射治療,強度変調照射法,粒子線治療など,医療における重要性は益々大きくなっているところです.小線源治療においても,多くの施設で画像誘導技術が導入され,有効性・安全性の向上が図られていることと思います.
 私が医師になったばかりのころは,小線源は低線量率が主体であり,小線源治療はいうなれば,"名人芸"の治療で,うまく刺せば治りますが,下手だと治らず有害事象がでる,という治療でした.現在は高線量率,CT・MRIガイド,3次元治療計画,最適化計算など,隔世の感があります.このように小線源治療においても大きなイノベーションが起こったわけですが,改良された"道具"を使えばうまくいくかというと必ずしもそうではありません.道具の改良とともに,我々術者,つまり"人"の技術も改良しなければ,思わぬピットフォールに遭遇し,患者さんに有用な治療を提供することはできません.本大会では,小線源治療の歴史を振り返るとともに,新しい技術をいかに共有し,安全に有効に利用するために,なにをすればいいのかを考える会にしたいと思っています.
 第19回大会の大会長・長谷川正俊先生は,歴史的都市である奈良において,大変有意義な大会を主催されました.今回の第20回大会は,新しい未来型都市である"つくば"において,皆様とともに小線源治療の将来を展望できたらと考えております.
 ぜひたくさんの皆様に参加していただき,ご発表いただければ幸いです.

平成29年7月吉日
日本放射線腫瘍学会・小線源治療部会第20回学術大会
当番世話人 櫻井 英幸
筑波大学医学医療系(放射線腫瘍学教授)